エイジング塗装・アンティーク塗装

エイジング塗装の施工事例

エイジング塗装とは、新しい物を古ぼかしたり、錆びていない物を錆びている様に見せたりするなど、あたかも、時が経過することによって物などが変化したかのように見せる塗装技術のことです。
ヨーロッパで新しい建築物ができたとき、周りの古い町並みの景観を壊さないように、周りになじませるための塗装技術として生まれ、発展したとも言われています。
この塗装技術は、テーマパークや店舗など、現在のアート的、美術的な建築の現場でもおおいに活用されています。

雰囲気をがらりと変えるエイジング塗装を、提案から施工までおこなっております。

エイジング塗装の施工事例2

 

アンティーク塗装の施工事例一覧

 

エイジング塗装とは

新しい物を長い時が経過したように古ぼかしたり、錆びていない新品の看板を錆びている様に見せたりする特殊塗装を【エイジング塗装】といいます。店舗の内外装や看板をアンティークスタイルに変える、立体の3Dレターに金箔を貼り付けてクラシック看板に仕上げるなど、エイジング塗装を施すことで雰囲気と独特な味わいを演出することができます。

エイジング塗装_例①

エイジング塗装について

看板や家具、店舗の内装などで使用する木材や鉄などの素材をエイジング塗装することで、長く受け継がれてきたような親しみや、趣のある風合いを演出できます。

●エイジング塗装の歴史

塗装には様々な技法がありますが、その中でも近年とくに人気が高まっているのがエイジング塗装です。中世ヨーロッパ時代には、すでに建築物などにエイジング塗装が用いられていたと言われています。
現在も古い街並みが多く残るヨーロッパの国々では、景観を損なわないための塗装技術としてエイジング塗装技術が頻繁に活用されていて、時代と共に技術が発展してきたと言われています。
いまでは、ヨーロッパに限らず、日本国内でもエイジング塗装がおこなわれていて、商業施設やテーマパークをはじめ、店舗の内外装、アンティーク風やヴィンテージ風のインテリアの仕上げ、アート作品など、あらゆる場面で活用されています。

●エイジング塗装の種類

高度な塗装技術によって、看板や店舗内装を経年劣化による味わいを感じられるように演出するエイジング塗装ですが、その種類や技法はいくつも存在します。
たとえば、木材が用いられている壁や家具をアンティーク風に演出したい場合は、経年劣化した素材に見えるように塗装を重ね塗りして、年月の経過により混ざり合って出来た色やしみなどを高度な塗装技術によって演出します。
金属が用いられた看板やドアなどを古ぼかす場合は、古い感じを演出するために、あえて錆びていない物を錆びている様に見せたり、銅が年月を経て錆びた状態を表現するために緑青風の塗装で仕上げたりと、物や内装の雰囲気をがらりと変えるためにエイジング塗装が用いられます。
エイジング塗装をおこなうことで、新しい素材や壁などに錆びた感じや、木目に風化した質感などを与えることができます。もちろんこれは、実際に錆びや汚れがついているわけではなく、あくまで見た目や質感などを古風に見せるための演出であり、安全性や耐久性をキープしながらアンティークな風合いを表現することが可能です。

●耐久性や安定性の高いエイジング塗装

エイジング塗装の魅力は、経年劣化により作られる古めかしさや風合いをリアルに演出できるだけでなく、耐久性や安定性を意識した安全な施工が可能なことも大きな魅力のひとつです。
アンティークな空間を表現するために古くなった木材や金属などを使用すれば、安全面に不安が残りますが、新しい物を古ぼかし、錆びていない物を錆びている様に見せるエイジング塗装なら、中身の素材の耐久性や安全性はキープしたままで見た目だけを変化させることができます。

●こんなときに使えるエイジング塗装

エイジング塗装は、屋内外問わず、あらゆる物や建物に施工することが可能です。木材はもちろん、鉄材やコンクリートなど塗装ができる材質のものなら施工場所を選びません。
本物のアンティーク素材を使って家具を作りたいけど「値段が高すぎて難しい…」「イメージ通りの色味のアンティーク素材が手に入らない…」ときも、様々な材質や建物で使えるエイジング塗装はなら柔軟に対応できておすすめです。
また、既存の壁をアンティークな感じに加工したい場合は、鉄やコンクリートなどの重量物を使わなくても、エイジング塗装を施すことで打ちっぱなしのコンクリート風に仕上げることが可能です。

●エイジング塗装で空間や質感を劇的に変えられる

エイジング塗装は、新しい物はもちろん、既存の空間や建物の質感を劇的に変える力があります。真っ白な壁をあえて古く朽ちたイメージに仕上げるために特殊塗装をおこなえば、その空間や物を目的に合った雰囲気に生まれ変えることができます。
美術品などアートの世界でも活用されているエイジング塗装は、新しいものや既存の建物にない非日常的な演出を創り出すことができる塗装技術です。店舗の内装をヨーロッパの石壁やレンガ風の質感に仕上げたり、新しい看板や家具に鉄錆びや銅錆のような色合いにしたりと、自宅や店舗を理想の空間に作り上げることができます。
日本の建物には木材が用いられていることが多いのですが、エイジング塗装なら素材が木であっても塗料を工夫することで金属に付いた錆びのように表現することも可能です。このように、既存の空間には無いものを表現できるエイジング塗装は、これまで使っていた素材を、全く異なる素材を使っているかのように見た目を大きく変化させたい方におすすめの塗装です。

エイジング塗装_例②

 

エイジング塗装のやり方【重ね塗り】

エイジング塗装は、塗装を施すベースの建材や塗装の種類によって、あらゆる空間や質感を表現できる塗装技術です。長年使われてきたかのように自然な経年劣化を表現したり、外気や雨にさらされて変色や独特な線が入ったレンガなどを表現したりと、エイジング塗装には様々なアイデアに対応できる手法が無限に存在します。
エイジング塗装のやり方は決まったものがないとよく言われますが、すべて手作業でおこなうため、一つ一つがどれも個性に溢れ、世界にたったひとつだけの仕上がりを実現できます。

●養生をする

アンティーク調やヴィンテージ調の看板や家具に仕上げたいと思ったら、エイジング塗装により素材を古ぼけた感じにする方法がおすすめです。エイジング塗装は、床や壁、他の家具などが汚れないように最初にビニールや養生テープなどを使ってしっかり養生します。

●塗料を塗る

ベースとなる塗料を塗ります。普通の塗装であれば均一になるように塗料を載せますが、エイジング塗装の場合はよりアンティークらしい独特な風合いを演出するために大胆な筆使いで塗っていきます。

●重ね塗り

重ね塗りは経年劣化による色の重なりを表現する、エイジング塗装の基本的なテクニックのひとつです。重ね塗りをする際は、塗料が乾いてからおこないます。どの色の塗料をどのくらい重ね塗りするかは、塗装をおこなう職人の経験と、経年劣化による風合いを鮮明にイメージできる高い想像力にかかっていると言っても過言ではありません。
重ね塗りをしたあとは塗料が乾いてしまう前にサンドペーパーや釘などを使って塗装を剥がしたり傷を付けたりしてダメージ加工すると、2色目の塗料から1色目の塗装がかすかに見えて、かすれた風合いを演出できます。

●重ね塗りを繰り返す

塗装したあとに色が薄いと感じた場合は乾いた塗料の上にまた違う塗料を重ね塗りする、塗料を塗った部分をあえて布で拭き取る、あらゆる道具やテクニックを使ってアンティークな風合いに仕上げていきます。

エイジング塗装_例③重ね塗り

 

 

エイジング塗装のやり方【錆塗装】

看板や店舗の内外装に歴史を感じさせる深みや、渋さを与えるために効果的なエイジング塗装が錆塗装です。新しい物に古めかしさを演出するために、あえてサビを施す特殊塗装として人気があります。
錆塗装は、いくつか種類があります。たとえば、看板や壁にぬくもりを与えるのに効果的とされるのが、暖色系の鉄錆びです。実際は錆びていない新しい金属素材に、鉄錆加工することで自然な経年劣化を表現できます。
鉄サビの他にも、金属が酸化して独特の青色になって錆びた状態を銅サビで表現できますし、自然で上院な光沢を帯びた風合いに仕上げるなら銅いぶしを用いたエイジング塗装もおすすめです。
錆塗装は、金属だけでなく木材にも加工できます。塗装のやり方は、養生の作業までは重ね塗りと同じです。

●下地を塗る

素材に塗料の付きをよくするための下地としてヤスリがけをします。素材に直接塗装できる塗料であれば必要ありません。

●ベースの塗料を塗る

素材にベースとなる塗料を塗ります。刷毛で塗料を軽く叩くように塗料を素材になじませます。3~4回ほど塗料を重ね塗りします。

●塗料を塗る

ベースの塗料が完全に乾いたら、ブラックやイエローなどの塗料を素材に刷毛などの道具を使って少しずつ塗っていきます。錆びている感じに見えるように塗料をポンポンと上塗りします。本物の錆をイメージしながら、調整を繰り返すことで深みのある錆に仕上がります。

エイジング塗装_例④錆塗装

 

 

エイジング塗装のやり方【汚し加工】

ヴィンテージ風の看板や建材を作るためのエイジング塗装のやり方として、汚し加工という技術があります。その名のとおり、経年劣化による汚れや風化による塗装の剥がれなどを表現するための塗装方法です。
汚し塗装を始める前に、床や壁などに塗料が飛び散らないように養生をしっかりおこないます。表面がツルツルしている素材はヤスリをかけて塗料をはじかないように準備して、ベースとなる塗料を塗ります。

●筆を使って汚れを付ける

汚し加工のやり方はいくつかあり、そのひとつが筆を使って汚れている感じに仕上げる方法です。最初は汚したい箇所に塗料を塗ります。筆で塗料を載せた部分を布で擦りながら伸ばしていくような感覚で汚れを表現します。バランスを見ながら塗料を置いて汚す作業の方が案外難しく、技術とセンスが問われる作業です。

エイジング塗装_例⑤汚し加工

 

 

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エイジング塗装のやり方は、今回紹介している方法以外にも無限に存在します。既存の看板や建物の雰囲気をがらりと返るエイジング塗装は、経験や芸術性が大きく左右する作業とも言えます。
神戸市のアンティーク看板制作のHORA SIGNは、何十年とそこにあったようなヴィンテージ看板の制作や内外装工事を企画からデザイン、製作、施工までおこなっております。アメリカを縦横断し、様々な素晴らしい看板や建物を見てきた経験とエイジング塗装の確かな技術で、お客様のご希望に沿うよりよいヴィンテージ看板を提案させていただきます。
ヴィンテージスタイルの看板や昔の伝統的な金箔貼りのレトロ看板、アンティーク塗装の扉や錆エイジング塗装など、店舗の内外装工事、展示会用エイジング看板など、数多くの施工事例を掲載しております。
神戸市内はもちろん、日本全国に対応しておりますので、ヴィンテージな看板の制作やデザイン・施工のことならHORA SIGNへお気軽にご相談ください。